No.1 Tokyo,Paris

2018.09.01 Saturday 07:01
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    フランス旅行顛末記

     

    文:吉田千津子 写真:奥村森

     

     

    東京からパリへ

     

    Arc de triomphe de lÉtoile 凱旋門

    Arc de triomphe de l'Étoile 凱旋門

     

    2011年5月12日、朝4時起床、5時20分に自宅マンションに前日から頼んであったタクシーが待っていた。女の運転手さん、10分程で南大沢駅のロータリーに到着。予約料金、送迎料で合計1670円を支払う。時間外なので少々高いが、荷物が多いのでお金にはかえられない。朝のフライトは眠い。

     

    南大沢駅からのリムジンは5時50分発、多摩センター、聖蹟桜ヶ丘に止まり客を乗せる、バスは半分程の乗客で埋まった。8時20分頃予定通り成田空港に到着。エールフランスは第一ターミナルの北ウィング、コンピュータでチェックイン済みで荷物を持ち込むだけなので、とても簡単だった。実をいうと、私達は初めてコンピュータでチェックインを試みたのである。二人でこわごわ喧嘩をしながら作業した経緯がある。

     

    一番に並んで荷物をチェックインしてもらう。ヨーロッパ線は1人荷物1個、23キロの制限がある。ボーディングパスをもらう際、係員の女の人が「何時も乗って頂いているので Premier Economy にアップグレードしてあります」と言う。

     

    エールフランスは、1993年と1998年に2度乗ったきりなので、何でそう言われたのか判らなかったが、アップグレードという言葉はとても響きがよく気分がいい。旅のさい先は良い。昨日は、フランスの友人、クロードから電話でパリに来るなら自宅に泊まってもよいとのオファーがあった。共通の友人から彼女は、その時期パリに居ないと聞かされていたので、最終日まで連絡をしなかったのが悪かった。

     

    彼女は、パリ、ラングドッグ、シンガポールと3か所に家があり、動き回っているので何処に居るのか判らない。パリのホテルは今年、日本市場に参入した旅行会社エクスペディアで前払い予約済み、おまけにキャンセルはもう出来ない。

     

    天候は上々、エールフランス275便は時間通り飛び立った。飛行時間は約12時間、映画 Morning Glory と Sex Frend を観る。飛行機は真新しく、座席は2席4席2席になっている。Premier Economy は座席も広く快適、後方のエコノミークラスは満席だ。Premier Economy は空席もいくらかあり、2人座席が空いているところもあった。

     

    食事は昼食、豚肉のブレゼ・パプリカソース、人参、マカロニ、インゲン、チーズ、パン、チョコレートケーキ、ポテト・サラダとスパイシーチキン。豚肉はちょっとパサパサ。一番美味しかったのはポテト・サラダだった。赤ワインのミニサイズを相棒と一緒に1本飲む。梨のリキュールも始めて味わった。

     

    フライトは余り揺れもなくスムーズ。パリ・シャルル・ド・ゴール空港に日本を出発したのと同日の12日午後5時頃に到着。ちょっと寒い。空港からリムジン・バスに乗りモンパルナス駅まで行き、そこからタクシーで予約したアパートメントホテルへ。

     

    そのホテルは高速道路のすぐそばにあった。なるほどホテル代が安いはず、でも夜寝るだけだから、まあいいかと思うことにした。アパートメントホテルなので家族にはよいかもしれない。台所もあって食器や料理器具全て揃っているので休暇に自炊する人には便利だ。

     

    フランスで一番気になるのは水事情、特にお風呂だ。日本人みたいにお風呂に入る習慣のないフランスは、何処にいっても不満が残る。このホテルも例外ではなかった。シャワーをすると仕切りのガラスが半分しかないので水が床にどんどんこぼれる。ガラスを固定するパッキングが外れていて、その隙間から水が流れほうだい。

     

    また、バスタブが高く取手もないのでバスタブから出る時、床にこぼれた水でツルツル滑る。転んで、もう少しで頭を打ちそうになった。子供や老人には、とても危険である。部屋からクロードに電話をかける。彼女の声は聴こえるが、私たちの声が向こうに届かないらしく「アロー、アロー」と言うクロードの声が聴こえるだけ。

     

    受付に行って説明をするが、夜勤の受付嬢は英語が全く分からない。フランス語でまくしたてるのを相棒がある程度理解できるので、それによると明日修理してくれることになった。仕方がないので公衆電話でクロードに連絡をとる。明日、彼女宅で夕食を一緒にすることになった。楽しみ。だが、このアパートメントホテルでの4日間滞在中に電話は修理されることは無かった。

     

     

    シャンゼリゼからオランジュリー美術館へ

     

    Musée de lOrangerie オランジェリー美術館

    Musée de l'Orangerie オランジュリー美術館

     

    2011年5月13日、パリ初日はオランジュリー美術館に行くことに決定。シャンゼリゼ通りでメトロを降り、コンコルド方面に少し散策することにする。丁度昼時になりお腹がすいてきたので、シャンゼリゼ通りと Marbeuf 通りの角にある L'Alsace という名前通りのアルザス料理レストランが目にとまる。アルザス料理といえばシュクルートが頭に浮かぶ、勿論2人はシュクルートを選んだ。

     

    シャンゼリゼ通りに面するレストランのお値段はちょっと高めだ。ランチ・メニューは19と26ユーロがあった。少々ランチにしては高いとは思ったが、今日はパリ初日ということもあり、奮発して26ユーロの料理を食べることにした。

     

    食事を待っている間まわりを見回すと、外にあるテーブルにも沢山の客がいる。中国人らしい10人ほどの東洋人グループのところに、ウェイターが大きな牡蠣のプレートやロブスターの皿を次々と運んできた。前回パリに来た時には、こんな光景はなかった。やはりチャイニーズ・マネーは世界を制覇しているようだ。

     

    やっと注文した料理が運ばれてきた。私の前菜は鴨のテリーヌ、デザートはクレームブルレ、それに紅茶である。相棒はチーズの前菜とガトーショコラとカフェ・エスプレソ。勿論メインデッシュはシュクルートである。

     

    このシュクルートの量が尋常ではなく多い。一皿で2人分はある。フランスでの料理の量はどちらかというと少な目なのに、この量には驚いた。アメリカのそれはサラダでもなんでも馬の食事かと思われるほど某大な量が出てくる。それでもモッタイナイ主義の私達は一生懸命完食に務めた。味は最高だった。

     

    食事後、両替をしてから美術館に向かった。道すがら何やら人だかりがしている。見ると若い女の子が多い。通り右側にある建物に注目しているようだ。野次馬根性まるだしの私達も、今から何が起こるのか見物することにした。

     

    数分して女の子達がザワザワ、キャーキャーと奇声をあげはじめた。建物の入口に目をやると、上半身裸で下は黒のパンツの長身で引き締まった身体を見てくれと言わんばかりの若い男達20人ほどが、記念写真よろしく綺麗に並んでいる。

     

    それもみんなハンサムで雑誌から飛び出たような感じ。建物の門扉の文字を読んでみるとアバクロンビー&フィッチとある。どうりで皆イケメン揃いなはず、彼等は今をときめくモデル達だった。女の子はもう興奮してワーワー言いながら、そのモデル達と一緒に写真をとろうと争って列を作っている。私の相棒はカメラマンなので、その光景にすぐさま反応してシャッターを切った。

     

    アバクロンビーの建物は5〜6階建でその屋上にも、やはりイケメンの若者が鈴なりになって僕達も見てよとアピールしている。相棒がカメラを向けると手を振って喜びを伝えた。充分すぎるほど目の保養をさせてもらった。

     

    シャンゼリゼ通りをどんどん歩いて行くと、グラン・パレとプティ・パレが右手に見えてくる。そのへんの道から靴が砂埃で白くなってしまう。完全に舗装されている東京とは違いパリでは歩くと靴が埃だらけになることが多い。これも雨をしみ込ませる対策になっているのかもしれない。

     

    やっとオランジュリー美術館に到着。思ったよりも小じんまりしている。入口で荷物をすべて預けて、切符を買って絵を鑑賞する。入場人数を制限しているので、ゆっくりと鑑賞できるのがとても良かった。日本の美術館などは、余りに人が多くて絵を鑑賞するより人の頭を鑑賞する場合が多いので、どうしても大きな展覧会は行く気がしない。

     

    モネの絵が360度パノラマで見られる部屋は圧巻だったが、でも一番印象に残ったのはスーチンだった。彼の作風はとても情熱的、キャンバスを染める赤色は如実にそれを現わしているように思われた。また、皮を剥がれた牛、毛をむしられた鶏が気味悪く、それが何時までも頭に残ったが、それもスーチンの真骨頂なのだろう。

     

    夜はクロード宅で夕食をご馳走になる。シャンペン、白ワイン、いちじくの葉で包んで蒸した白身の魚とインゲンの付け合わせとサラダ。さっぱりしていてとても美味しかった。デザートはチーズの盛り合わせとフォアグラ入りパテ。やはりフランスはチーズ天国でどれを食べてもウーンとうなりたい程美味しい。特にシェーブル(山羊のチーズ)は気にいった。パテも美味しすぎて帰国の際5カンも同じものを買い求めた。昼からフルコースを食べ、また夕食もフルコースだったので小食の相棒はもう限界といいながらも全て食べきった。

     

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    category:フランス旅行顛末記 | by:tanu-chan1945comments(0) | -
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