ポルトガルの窓から日本が見える No.40

2016.12.21 Wednesday

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    ポルトガルの窓から日本が見える

     

    文:吉田千津子 写真:奥村森

     

     

     

    Artisan of craft 工芸職人

     

     

    サンタレンの「食と工芸の祭典」

     

    今日もポルトガル晴れで気分爽快。サンタレンで「ポルトガル・食の祭典」が開かれるというので出掛けることにする。春子はまだ寝ているようなので、お別れのメッセージをドアの下に入れておく。いよいよ彼女だけが帰国する。

     

    10時の約束なので2時間の余裕をみて出掛ける。道路も舗装され広く空いていたので、100キロの道程を1時間ちょっとで着いてしまった。町には着いたものの、ポスターも貼ってないので何処が会場なのかわからない。道行く人に尋ねると、例によって「あっ、それならあそこだよ」といとも簡単に応える。

     

    案内を信じて行ってみると、何処にも会場らしき場所が見当たらないばかりか家並みも少なくなっていく。ラテン系の人と付き合ったことのない奥村さんは「いいかげんなことばかり言って、無責任も甚だしい」とイライラしている。5人目で、やっとお目当ての場所に着いた。

     

    日本人は道を聞かれても知らない時は知らないと答えるが、ポルトガル人は何か言わないと悪いと思うようで「あっちだ、こっちだ」と必ず親切心から応えるのだ。「これもお国柄」とラテンの国、ブラジルで暮らしたことのある私は寛容でいられるのだが。

     

    会場は、町はずれの公園の一角にあった。10時の会場まで少し時間があるので、近くのバール(立ち飲みコーヒー店)で時間を潰すことにする。10時になっても門が開く気配もない。門番に尋ねると、「開場は12時です」と言う。あと2時間も待たなくてはならない。ラテンびいきの私でも、そんなには我慢できない。

     

    主催者と交渉して、写真だけでも先に撮らせてもらうことにする。あっさり許可も下り会場に入ると、ポルトガル各地からやって来た料理人や工芸職人が忙しそうに準備に取りかかっている。工芸コーナーに目をやると、カゴを編む人、刺繍をする人、革製品を作る人、様々だ。

     

    コルク樫で作った蜂蜜用の飼育箱は、ポルトガルならではの商品で実に面白い。料理コーナーでは、ミーニョ、セントロ、リバテイロ、アレンテージョ、ナザレ地方の自慢料理が出店されている。どれも美味しそうな匂いがする。

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