ポルトガルの窓から日本が見える No.39

2016.12.21 Wednesday

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    ポルトガルの窓から日本が見える

     

    文:吉田千津子 写真:奥村森

     

     

     

     

    Gold street 黄金通り

     

     

    最初で最後のお買い物ツアー

     

    「インドの大男」の名前を聞こうと思ったら、今日は大男のオフの日で、私の嫌いな若いぐうたら男がフロントにいた。今朝は「ムゼウ・デ・アズレージョ」(アズレージョ美術館)で撮影許可をもらっているので、のんびりはしていられない。

     

    取材目的の椿「ジャポネイラ」をデザインしたアズレージョ(タイル)があると聞いたからだ。奥村さんは、40分ほどかけて丁寧に撮影している。黄色とウルトラマリーンで17世紀に描かれた模様は、現代人が見ても新鮮で、今日でも十分に通用する感性を備えている。

     

    昼食はロッシオで昨晩に続き中華料理を食べる。日本では人気のないポロポロの外米も、白ごはんに飢えた私たちには宝物のように思える。ふりかけでもかけて食べたらおかずなんか何にも要らない心境だ。

     

    春子は仕事のために一足先に帰国するので、今日は買い物ツアーに出掛ける。春子は買い物となると俄然元気になる。大男のアドバイスに従って「ルア・デ・オウロ」で金銀製品のみやげものを家族や知人のプレゼントとして買うのだそうだ。金といえば日本では高価なイメージだが、ポルトガルでは手頃な値段で購入出来るので魅力だ。

     

    CDは高級品で日本の価格よりも遥かに高い。とりわけ新曲となると3400エスクードとベラボウに高い。日本ではポルトガル音楽のCDは手に入りにくいので、清水の舞台から飛び降りる積りで大枚を払い「ヌーノ・カマラ」と日本でも知られている「アマリア・ロドリゲス」の曲を買う。

     

    ポルトガルではイタリアの高級カシミヤセーターや金銀製品のほうがCDより安いのだから驚いてしまう。買い物から帰ってテレビのスイッチを入れると、エール・フランスがストライキに突入するというニュースが大々的に流れる。明日、春子は日本へ帰国する予定だが大丈夫だろうか。

     

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