No.20 Lisboa,Santarem

2016.12.21 Wednesday 17:30
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    ポルトガルの窓から日本が見える

     

    筆者の吉田千津子、カメラマンの奥村森、コピーライターの春子、

    3人でポルトガル42日間の旅、ポルトガルを通して日本を考察する

     

    文:吉田千津子 写真:奥村森

     

     

    最初で最後のお買い物ツアー

     

    Gold street 黄金通り

    Gold street 黄金通り

     

    「インドの大男」の名前を聞こうと思ったら、今日は大男のオフの日で、私の嫌いな若いぐうたら男がフロントにいた。今朝は「ムゼウ・デ・アズレージョ」(アズレージョ美術館)で撮影許可をもらっているので、のんびりはしていられない。

     

    取材目的の椿「ジャポネイラ」をデザインしたアズレージョ(タイル)があると聞いたからだ。奥村さんは、40分ほどかけて丁寧に撮影している。黄色とウルトラマリーンで17世紀に描かれた模様は、現代人が見ても新鮮で、今日でも十分に通用する感性を備えている。

     

    昼食はロッシオで昨晩に続き中華料理を食べる。日本では人気のないポロポロの外米も、白ごはんに飢えた私たちには宝物のように思える。ふりかけでもかけて食べたらおかずなんか何にも要らない心境だ。

     

    春子は仕事のために一足先に帰国するので、今日は買い物ツアーに出掛ける。春子は買い物となると俄然元気になる。大男のアドバイスに従って「ルア・デ・オウロ」で金銀製品のみやげものを家族や知人のプレゼントとして買うのだそうだ。金といえば日本では高価なイメージだが、ポルトガルでは手頃な値段で購入出来るので魅力だ。

     

    CDは高級品で日本の価格よりも遥かに高い。とりわけ新曲となると3400エスクードとベラボウに高い。日本ではポルトガル音楽のCDは手に入りにくいので、清水の舞台から飛び降りる積りで大枚を払い「ヌーノ・カマラ」と日本でも知られている「アマリア・ロドリゲス」の曲を買う。

     

    ポルトガルではイタリアの高級カシミヤセーターや金銀製品のほうがCDより安いのだから驚いてしまう。買い物から帰ってテレビのスイッチを入れると、エール・フランスがストライキに突入するというニュースが大々的に流れる。明日、春子は日本へ帰国する予定だが大丈夫だろうか。

     

     

    サンタレンの「食と工芸の祭典」

     

    Artisan of craft 工芸職人

    Artisan of craft 工芸職人

     

    今日もポルトガル晴れで気分爽快。サンタレンで「ポルトガル・食の祭典」が開かれるというので出掛けることにする。春子はまだ寝ているようなので、お別れのメッセージをドアの下に入れておく。いよいよ彼女だけが帰国する。

     

    10時の約束なので2時間の余裕をみて出掛ける。道路も舗装され広く空いていたので、100キロの道程を1時間ちょっとで着いてしまった。町には着いたものの、ポスターも貼ってないので何処が会場なのかわからない。道行く人に尋ねると、例によって「あっ、それならあそこだよ」といとも簡単に応える。

     

    案内を信じて行ってみると、何処にも会場らしき場所が見当たらないばかりか家並みも少なくなっていく。ラテン系の人と付き合ったことのない奥村さんは「いいかげんなことばかり言って、無責任も甚だしい」とイライラしている。5人目で、やっとお目当ての場所に着いた。

     

    日本人は道を聞かれても知らない時は知らないと答えるが、ポルトガル人は何か言わないと悪いと思うようで「あっちだ、こっちだ」と必ず親切心から応えるのだ。「これもお国柄」とラテンの国、ブラジルで暮らしたことのある私は寛容でいられるのだが。

     

    会場は、町はずれの公園の一角にあった。10時の会場まで少し時間があるので、近くのバール(立ち飲みコーヒー店)で時間を潰すことにする。10時になっても門が開く気配もない。門番に尋ねると、「開場は12時です」と言う。あと2時間も待たなくてはならない。ラテンびいきの私でも、そんなには我慢できない。

     

    主催者と交渉して、写真だけでも先に撮らせてもらうことにする。あっさり許可も下り会場に入ると、ポルトガル各地からやって来た料理人や工芸職人が忙しそうに準備に取りかかっている。工芸コーナーに目をやると、カゴを編む人、刺繍をする人、革製品を作る人、様々だ。

     

    コルク樫で作った蜂蜜用の飼育箱は、ポルトガルならではの商品で実に面白い。料理コーナーでは、ミーニョ、セントロ、リバテイロ、アレンテージョ、ナザレ地方の自慢料理が出店されている。どれも美味しそうな匂いがする。

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